実戦詰将棋研究会 更新: 2026-09-15
詰将棋作家が作る作品詰将棋には厳格なルールがあります。詰み手順は一つだけ(余詰めなし)、玉方のどの応手でも作意より短く詰まない(変化同手数なし)、無駄な駒を置かない、玉方は残りの駒すべてを持駒に持つ、などです。これらは詰将棋を「作品」として完成させるための約束事です。
一方、実戦詰将棋は実際の対局に現れた終盤局面をそのまま問題にしたものです。ルールは「王手の連続で詰ます」だけで、複数の詰み筋があっても構いません。目的は作品の鑑賞ではなく、実戦で現れる形を体に覚えさせることです。
両方に価値があります。作品詰将棋は「読みの精度」を鍛え、実戦詰将棋は「形の認識速度」を鍛えます。将棋ウォーズのような短時間の対局で終盤に逆転される人は、後者の不足が原因であることが多く、実戦形の詰将棋を大量に解くのが近道です。
コンピュータ将棋の対局サーバー floodgate で公開されている棋譜から「ちょうどN手で詰む終盤局面」を抽出し、将棋エンジンで詰みを検証しています。攻方は常に先手に統一し、元の対局で後手が詰ませた局面は盤面を反転しています。詳しくは詰将棋データセットの作り方をご覧ください。